えー,タイヤをロード用にすると速くなるよと言う話をしてまいりましたが,タイヤと一緒に換装すると効果絶大なのがホイール。クロスバイクについてるホイールよりも,ロードバイク用のホイールは軽量,高精度,高剛性で巡航,加速,コーナリング性能に勝ります(もちろん,ピンキリありますから一般的にネ)。
クルマのホイールですと,変えても体感できるほど走りが変化するというのはあまりないのですが,自転車の場合は変化が顕著です。何といっても動力が自らの足ですから。クロスバイクに最初から付いているホイールはあまり軽量ではない(というより重い)ので,発進や加速,登坂で辛い思いをします。ロードバイク用のホイールですと,そのあたりがスルスルっと進んでいく感じがします。クロスバイクにはもったいないという人も多いですが,街中で加減速が頻繁にあるクロスバイクでも軽量ホイールは効くんではないかとも思います。一度ロード用ホイールにしていしまうともう戻したくないです。
取り外したエスケープR3のホイール。ロード用と同じ700cで変則スポーク組で見た目はイイが,とにかく重い。タイヤ込みで2キロ半ば!!!コレは重い。
じゃあ,そのロードバイク用のホイールはエスケープなどのクロスバイクにはつくのかと言いますと,
結論として,エスケープには装着できます。他のクロスバイクはどうですかと言いますと,チト条件がありますので,装着できるクロスバイクは少ないです。その条件をエスケープはクリアーしているので装着できるのですが,基本的に条件は2つ。
一つはリムの径ですが,700cというサイズであること。これはたいがいのクロスバイクがこのサイズですが,26インチというサイズのクロスバイクもあります。エスケープシリーズでもエスケープMは26インチです。
もうひとつはエンド幅。ホイールの中心部,ハブがフレームに装着される部分の幅のことですが,ロードバイクは一般に130ミリとなっています。エスケープR3やRXシリーズも130ミリを採用していますので,ロード用のホイールが装着できます。他のクロスバイクはと言いますと,135ミリを採用しているバイクが多いです。コレはおそらくマウンテンバイク用のハブを利用したホイールを履かせているのではないかと勝手に想像しています。ロード用のハブやホイールはどうしてもコストがかさみますから,コストに余裕のないクロスバイクはどうしても135ミリを採用せざるを得ないのかと。しかし,圧倒的な販売台数を誇るジャイアントは自社でホイールを都合できますから,130ミリを採用できるんじゃないかな,てのは勝手な想像です。
こちらはエスケープのリアエンド。130ミリです。5ミリの差ですがつかないものは付きません。
じゃあ,ロード用ホイールならたいがい履けるのかと言いますと,注意するのはリアホイールのハブのフリーボディという部分。スプロケットを装着するところなのですが,これがシマノ用と,カンパニョーロ用と二種類あります。シマノのホイールを買えばシマノ用しかありませんから問題ありませんが,マビックやフルクラムなどは両社用のホイールを出していますから注意してください。エスケープはシマノのスプロケットかスラムのシマノ互換スプロケットを採用しています。また,シマノでも最新の11速用ホイールと,従来の8,9,10速用ホイールがあります。従来のホイールは問題ないのですが,11速に8,9速スプロケット用のスペーサーがあるかはチョットわかりませんでした。
では,次回は,どんなホイールがあるか紹介します。

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