プロ野球の統一球を飛びやすく変更しながら公表していなかった問題が
話題になっていたので、世間の反応を観ようとネットで検索すると、
Yahooの複合キーワードに「加藤コミッショナー 無能」と出ました。
加藤良三コミッショナーの経歴を見ると、元外務省の官僚で
在サンフランシスコ日本国総領事館 総領事、
アメリカ合衆国駐箚、特命全権大使などを務めたエリートです。
その加藤コミッショナーが無能かどうかはさておき、
この一件に関しては各ワイドショーなどでも言われているように、
統一球を変更したことが問題なのではなく、
公表せずに無断で変更していたことが問題なんですよね。
選手も視聴者も「統一球をいじったな」と感じているにもかかわらず、
変更していないと言い張ってきたことが問題なんです。
そして事が明らかになりそうだと気づくと、
慌てて事実を認めて謝罪するという始末。
昨日の会見は世間も注目していたと思いますが、
拍子抜けもいいとこです。
まず、プロ野球の試合が開催されている夜8時からの会見であったこと。
明らかに記者が集まりにくい時間を狙って設定された会見です。
試合の方に取材に行っている記者も多いですからね。
そして、加藤コミッショナーの
「不祥事だとは思っていない」発言。
組織内の連絡の不備とおっしゃっていますが、
メーカーのミズノに事実を口外しないように働きかけていたにもかかわらず、
隠蔽ではないという神経がわかりません。
またこの件に関しては加藤コミッショナーは昨日まで知らなかったと言っています。
事務局長と一部の人間だけが知っていたことだそうです。
しかし、その事務局長は以前加藤コミッショナーに相談していたと発言していました。
これも食い違いますよね。
会見ではこの食い違いについて記者から質問が出ましたが、
事務局長が混乱していて間違った発言をしてしまった、
加藤コミッショナーには報告をしていなかったと訂正しました。
これも何か口裏を合わせたように感じちゃいます。
加藤コミッショナーは知らなかったとはいえ、
全責任は自分にあるとおっしゃっていますが、
進退問題について問われると、
この件は隠蔽ではなく、不祥事ではないと思っているので、
辞任ということは考えていないと言っていました。
この加藤コミッショナーの発言を聞いて、
「こいつもか」って思っちゃいました。
大相撲の北の湖理事長、
全柔連の上村春樹会長に続き、
プロ野球の加藤コミッショナーまでも、同じようなコメントだからです。
こういうスポーツ系の組織のTOPって
なんでみんなこうなんでしょう。。。
TOPの器じゃないよなあ、って感じちゃいます。
皆、口をそろえて
「組織を立て直すことが私に課せられた使命」
みたいなことをおっしゃいますが、
事の重大さがわかってないというか、
こういう人たちに任せても立て直しは不可能だと世間は見ている
ってことを認識していないんでしょうね。
別の人が立て直したほうが、
時間も短く、内容もいいものができることだってある
ということを知らないのでしょうか?
そして同じく口にするのが、
「このポジション(椅子)にしがみついているわけではない」
みたいな発言。
どう考えたってしがみついているようにしか見えません。
今朝の「とくダネ!」によれば、
加藤コミッショナーの給料は、
月200万円に交際費が年間1000万円なんだとか。
しかも事務所に出社するのは週1回だけらしいです。
こんな美味しいポジションなら、
簡単には手放したくないってのが本音なのでは?
ちなみに、
コミッショナーの仕事って、
プロ野球の普及活動と「統一球に関する事項」なんだって。
担当事項にもかかわらず「聞いてない」「知らない」って
もしそうなら仕事してないのと同じじゃない?