2013年,今年のプロ野球の「統一球」が変わったことを選手や
ファンに一切知らせることなくここまでシラを切ってきた日本
野球機構について語ります。
6月11日,プロ野球を統括する日本野球機構(NPB)は2011年
から導入してきた「統一球」を2013年の今季開幕戦から変更して
いたことを認めました。つまり,昨年より「飛ぶボール」になって
いたのです。
仙台市内で行われた労組・プロ野球選手会との事務折衝で
指摘を受け,経緯を説明しました。選手会や各球団にも通知せずに
製造元のミズノには“口止め”を依頼するなど意図的に「統一球」が
変わったという情報を隠していました。「統一球」は加藤良三
コミッショナー(71)の号令で導入されただけに、責任を追及
されることは必至だ。
嶋基宏会長(楽天)の初仕事となった選手会側はこの日、「明らかにボール
が変わっている。インセンティブ契約を結んでいる選手にとっては
労働条件にも関わる」と問題を提起。すると、予想外の回答が返ってきた。
<検証>
両リーグのアグリーメントでは「試合球の平均反発係数は0・4134
~0・4374」と定められているが、昨年は下限を下回る検査結果が
何度もあり、最も低い平均値は「0・408」だったという。つまり、想定以上
の「飛ばなすぎるボール」になっていたということです。
また、統一球が導入された時には,従来のボールとの飛距離の差は「1
メートル」とされていたが、外部機関が独自に実施したテストでは「3メートルの
差が生じる」とする結果が出たこともあるという。
これらの検証結果に、NPB側は昨夏、ミズノに対して、反発係数を下限に
近づけるように要請。その上で同社には他言しないように依頼したという。
昨年まで試合球として使っていた「飛ばなすぎるボール」は2013年今春の
オープン戦までに“在庫処分”し、今季の開幕戦からは規定の範囲内の試合球
を使用。6月の検査では平均値が「0・415~0・416」に収まっていたという。
下田事務局長は「(昨年の試合球は)問題なので、(ミズノに)調整をお願いした。
(反発係数を)下限に合わせるというコンセプトは変えていない」と主張。
しかも、選手会から指摘がされなければ、「公表するつもりはなかった」と話した。
これらの経緯はすべて、加藤コミッショナーも了承しているという。
いったい,なぜ隠ぺい体質が維持されているのか?
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