今回は本田のミラン移籍における問題点について考えてみます。
①移籍金について
本田一番の問題はロシアにいることである。
3年半前にCSKAに移籍した際、「あ~これでしばらく3大リーグには来れないだろうな」と思った方も多いはず。
お金があり売らなくても痛くないロシアのチーム。
そして設定給料も実力より高めに受け取っている選手が多く、それが移籍におけるネックとなり中途半端な選手が一度足を踏み入れると戻って来にくいのである。
現在約9億円とされている本田の移籍金。
最近ケチなガッリアーニさんだから実際は5~7億円くらいで落とすんじゃないかな。
ディアマンティは30歳、エルナネスは地味に評価が高いので国内移籍は移籍金の高さ(ラツィオ強気の30億円)でいまのイタリアでは無理。
それに単純な日本のメディアの盛り上がりを考えると、マーケティング的に有利な点もある。
本田―長友のミタノダービーのツアーとかウッチーを越えるのではないだろうか…。
これらを考えるとマーケティングや年齢からも約9億という本田の移籍金は決して高くはないと考えられる。
②EU圏外枠の問題
1シーズン1人のEU外枠は、テベス獲得が無くなったので問題はなくなる。
あとはレアルのカカの可能性も大穴で残されているが・・・アンチェロッティ行ったしナイでしょう。
③アッレグリの好むトルクァルティスタと戦術に合うのか。
アッレグリは、トップ下に機動力があり、ドリブルが得意な選手を好み、サイドに流れてもらう、流動的な戦術を敷く。
今まで、ロビーニョ、セードルフ、ボアテングを使ってきた。(なぜかロビーニョは好まなかった…)
セードルフは良かったです。
スピードはないが、受け方、パス、ドリブルが上手いから、だから衰えがあっても使い続けた。
本田も機動力はないが、サイドに流れるのが上手いし、パス、ドリブル、ボールの受け方も上手いので、おそらく問題ないだろう。
本田は味方を活かすのも巧いし、未だに噛み合いきれてない前2人に本田が入ることで、かなり良いトライアングルになるのではと期待出来る。
手詰まりになりやすいプロヴィンツィア相手でもテクニックのある本田のほうが良い。
エルナネスには劣るが、ボアテングよりマシ、気難しいディアマンティがこのチームでやっていけそうにナイ。
④イタリアの文化に適応できるか
本当はそんなに頑固じゃないといわれる本田。(長友、香川の方が面倒くさいと)
メンタルは強く、向上心があり、適応能力もある。
これはチームメイトにとって大事なポイントである。ロシアでもやっていけたのが何よりの証拠である。
ベッカムがかっこ良すぎても、C.ロナウドが性格悪くても許されるのは向上心があり練習の鬼だから。
またファッションも興味があるし、メディアうけもある。
これもイタリアでは大事。これはオシャレかダサいかの問題ではなく、きちんとそこに興味があるか。
そして自分を売り出す事をちゃんと意識しているか。
俊輔が練習の帰りにジャージで帰ることにチームメイトはかなりのブーイングだった。
まぁスポーツしてる方なら暑い中スーツ着て帰るのは辛いのわかりますけどね・・・。
表に出る人間は見た目も大事。絵になるから尊敬もされる。
La Gazzetta dello Sport 7/4付
以上を考えると今のところ大きな問題はなさそうに思える。
あれ、なんか観たくなってきましたねミランの本田。
次回はミラン移籍における本田のライバルについて考えてみます。
最後まで読んで頂きありがとうございます。