Giant Escape R3 / Shimano WH-RS10/20
というわけで,エスケープシリーズにはロードバイク用のホイールが履けるよーんという話をしましたが,んじゃロード用のホイールってどんなのがあっていくらぐらいするのよということになりますので,その辺をお話します。
まあ,ロード用ホイールって言っても星の数ほどブランド,ラインナップがありまして,UCIプロチームが使うようなのは50万円前後というのも珍しくありません。しかし,クロスバイクに履くとなると,純粋にスピードだけを追求できるわけではありませんから,選択肢はかなり絞られてきます。
結論から言うと,耐久性,価格,走行性能,パーツの入手性などを考えると,国産のシマノ製ホイールが第一候補に挙がってくると個人的には考えます。重量やルックスでは海外のブランドに魅力的なホイールはたくさんあるのですが,性能に対して価格が高いとか,日常で使うとなると,耐久性やリペアの問題,例えばスポーク一本折れたとしても,海外ブランドだと取り寄せに時間がかかったり,場合によっては入手できなかったりしますので,やはり国産ブランドが安心でリーズナブルなことは事実だと思います。
とは言ってもシマノのホイールが安かろう悪かろうということは全くなく,今,行われているツールドフランスでもシマノのホイールはたくさん見ます。世界屈指のクォリティであると言えます(見た目は地味だがw)。
で,今回はシマノから三本のホイールを紹介します。
まずはもっともリーズナブルなモデル,WH-R501。ベストセラー,R500の後継モデルです。前後で1900グラムとロードホイールにしては軽くないほうですが,それでもクロスバイク用のホイールから比べたら強烈に軽いです。立派にロードバイク用のホイールとして機能しますから,十分その恩恵にあずかれると思います。価格も前後セットで1万円程度と驚きのプライス。世界的にも対抗できるモデルはナイに近いですね。リム高が30ミリのWH-R501-30もカッコいいんですが,少し重くなりますので,個人的にはノーマルの24ミリハイトモデルがイイと思います。
バランスがイイのは,WH-RS20(8.9.10速用)かWH-RS21(10.11速用)。少し予算を増やしてみると,グッと性能のイイホイールに出会えます。R501に対して軽量なだけでなく,リアのリムの山を左に寄せたオフセットリム,ギリギリまでニップルを外側に寄せたワイドフランジの採用で剛性がかなりアップしています。R500に見られたヨレがなくなっています。これはもう立派なロードバイクホイールと言っていいと思います。地味な存在ですけど,実はクロスバイクにはお勧めです。ちなみに前後で1850グラム。姉妹モデルのWH-R30は30ミリハイトですが,やはり100グラムほど重くなります。ワタシ的にはRS20のほうがお勧め。たぶん2万円切ってます。
このくらいのホイール入れるとかなり気持ちいいよというのがWH-6700。アルテグラグレードのチューブレスホイールです。もちろん,フツーのチューブ仕様クリンチャータイヤも使えます。ワタシもクリンチャーで使っていますが,リムテープがナイというのも楽ですね。RS20よりさらに軽量で発進,加速がイイです。何がイイって質感がイイですね。ニップル部だけ肉厚にしたリムもカッコイイです。シマノにしては(ゴメンネ)なかなかカッコいいと思うんですよね。この価格にしては信じられないパフォーマンスで,海外モデルでこの性能だと+2万ぐらいはしちゃうと思います(カッコよさもあるから比較できないですけどね)。チューブレス独特の音も良くて,予算があればホントお勧めです。ちなみに3万後半~4万円くらいだと思います。
次回はシマノ以外のホイールを紹介します。

シマノ WH-R501 クリンチャーホイール ブラック 前後セット
- 出版社/メーカー: シマノ
- メディア: スポーツ用品