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堀奈津佳72ホールのツアー最少ストローク記録樹立

国内女子◇アース・モンダミンカップ 最終日◇カメリアヒルズCC(千葉県)◇6516ヤード(パー72) 3日目に自己ベストの「64」をマークして単独首位に立った堀奈津佳が、最終ラウンドも1イーグルを含む「67」とスコアを伸ばし、通算21アンダーで逃げ切った。2位の全美貞(韓国)に8打差を付ける圧勝で、3月の「アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI」以来となる今季2勝目を飾った。 通算21アンダー「267」は、2002年「ニチレイカップワールドレディス」を制した不動裕理、12年「サントリーレディス」で勝ったキム・ヒョージュ(韓国)の通算17アンダー「271」をしのぎ、4日間72ホール競技におけるツアー最少ストローク記録を更新した。 通算12アンダーの3位タイに藤本麻子とイ・ボミ(韓国)。11アンダー5位タイに成田美寿々、東浩子が入った。 3日目に続く全美貞との直接対決も、この日は逆に追われる立場。「スタート前はそれほど意識はしていなかったけど、やっぱり近くにいるし、ストローク差も少なかったので、すごく意識をしていた」。2人による接戦も予想された展開はしかし、序盤から主導権を握った堀が圧巻のプレーを見せた。 全がスタートホールで3パットボギーを叩き、続く2番で堀がバーディを先行させて4打差に開くと、その差をキープしたままサンデーバックナインへ。入り口の10番、11番で全が連続ボギーを叩き、その差は一気に6打へ。ホールの進行と同時に、着々と独走態勢を築いていった。そして、堀の勢いは止まらない。14番(パー5)では、残り68ヤードの3打目を58度のウエッジで直接カップインさせるイーグルで通算20アンダーに乗せると、最終18番も3メートルのチャンスを決めてバーディフィニッシュ。後続に、その影すら踏ませない圧勝劇だった。 72ホールのツアー最少ストローク数を更新するとともに、4日間全てで60台をマークしての優勝はツアー史上初。「(記録は)意識していました。何か記録を出したいと思っていたので、チャンスだと感じていました」。昨年の賞金女王との優勝争いの中にも記録を意識し、それを実現させる強か(したたか)さに、恐るべき潜在能力を見た。 ツアー初勝利を挙げた3月の「アクサレディス」では、ルールに関するゴタゴタもあり後味の悪さも残った。その時に口にしていた“早く2勝目を挙げたい”という言葉には、複雑な気持ちも込められていたはず。その3ヶ月後に、他を寄せつけない強さで手にした2勝目の意義は大きい。「今は、3勝目を早く挙げたいです。勝ちたい気持ちは、常にあります」。歴史的圧勝を遂げた20歳は、前だけを見据えた。

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