メジャーリーグを楽しむひとつに、選手評価を数値で表すセイバーメトリクスがある。 近年、セイバーメトリクスが発展し、 さまざまな見地から選手の評価を行なっているのがまさにメジャーリーグだ。 投手の評価にはいろいろな数値があるが、 ここではWHIPの意味について説明したい。
WHIPの意味
WHIPの意味は、 Walks plus Hits per Inning Pitched= 「投球回あたり与四球・被安打数合計」を指し、 『1イニングあたり何人の走者を出したか』を表す数値だ。 数値の求め方は「被安打数と与四球数を足した数値を投球回数で割る」 ことで求められるが、与死球や失策、振り逃げなどによる出塁は数えない。 つまり、ピッチャーが許した走者が少なければ、失点する可能性も低くなる。 そのため、この数値が低ければ低いほど高評価できる投手の安定度の数値というわだ。WHIPの評価基準
先発投手の場合、【1.00未満】なら球界を代表するエース。 【1.20未満】ならエース級。 【1.40以上】となると問題のある投手と見る。 ちなみに、日本人メジャーリーガーの代表的なピッチャーのWHIPを見てみよう。 ※WHIPの数値は、すべて通算
●野茂英雄(1995 - 2008)WHIP[1.35]
意外とWHIPの数字が多いように見えるが、ロザンゼルス・ドジャースでデビューした
1995年がもっともよい成績で[1.06]はナ・リーグ2位の成績だった。
この年の野茂英雄は、数々の賞も獲っていて、奪三振王[236個]、
新人王、完封完投[3試合:1位]、被安打率[.182:1位]、
オールスター出場(同先発を務めた)も果たし、鮮烈なメジャー・デビューで
全米中を「トルネード投法」で熱狂させ、ストライキ明けで低迷の危機にあった
MLBの救世主とも言われた。

●佐々木主浩(2000 - 2003)WHIP[1.08]
横浜ベイスターズで日本一になった翌年、初めて本格派の
日本人クローザーとしてシアトル・マリナーズで大活躍した。
デビューした2000年には、新人王、マリナーズのMVP、
37セーブ(3位)を挙げている。
ちなみに翌年2001年のWHIPは脅威の[0.89]で45セーブ(2位)だった。

●岡島秀樹(2007 - 2013)WHIP[1.26]
日本の巨人で11年間を経て、1年だけ在籍した日本ハムで開花し、
そのまま翌年メジャー、ボストン・レッドソックスへ入団。
リリースポイントで下を向いて投げる変則投法で
一躍全米で有名になった。
実際、アメリカのスポーツ専門サイト「ブリーチャー・リポート」で
『メジャーリーグの歴史に残る個性的なフォーム』で4位に選ばれている。
(現役投手としては1位)

●長谷川滋利(1997 - 2005)WHIP[1.33]
優れた日本人の【中継ぎ】メジャー投手として
歴史に名を刻んだといっても過言ではない。
ロサンゼルス・エンゼルス - シアトル・マリナーズと2球団で活躍し。
2003年には、中継ぎ・長谷川→クローザー・佐々木コンビで
日本人投手リレーを見せてくれた。
この年に長谷川は念願のオールスターにも選出され、最高の成績を挙げている。
2003年のWHIPは[1.10]で防御率も[1.48]だった。