今日、7月1日は富士山の山開きらしいですね。
つい最近、世界遺産に登録されることになった富士山。
おめでたい話ですが、観光客や登山客の増加に伴い
さまざまな問題が懸念されています。
その一つに「弾丸登山」というものがあります。
あなたもこんな方法で登ろうとしてませんか?
本日山開きされた富士山。
一般的に富士山に登ることができるのは
7月1日~8月31日までの2ヶ月間だそうです。
この時期は、富士山の5合目までのバスが運行されたり、
山小屋が営業されているそうです。
さて、世界遺産登録されたことで
「折角だから一度行ってみるかな?」とか「記念に登ってやるか!」と
思っている方も多いと思います。
そこで問題視されている大きな問題の一つが環境負荷問題です。
簡単に言うと観光客の人が心無く捨てていくゴミの問題ですね。
捨てないようにしましょう。とは言っても捨てていく人はいるわけで・・・
遠くから見ると美しい富士山。長年世界遺産登録されなかった理由として
ゴミが落ちすぎているというのも問題になっていたような記憶があります。
ボランティアの方々が一生懸命掃除して、ようやく綺麗になってきたのです。
それを、浮き足立った観光客が汚していくというのは気持ちのいい話ではありませんね。
富士山だけと言わずどこでもですが、ゴミはそこらに捨てないようにしましょう。
もう一つ注目されている問題として、前述した「弾丸登山」という行為です。
これは、富士山を1日で一気に登ってしまう事だそうです。
通常富士山登頂は、山小屋への宿泊を前提に2日かけて行います。
この山小屋とは宿泊・休憩・避難等するための施設で、
富士山では5~8号目に点在しています。
富士山の標高は3776メートルで、人間の一般的な歩く速度を4000メートルと考えると
「1日で登れるんじゃないの?」と思われます。
しかし、海抜のそんなに高くない日本に住んでいる人は急激な気圧・酸素量の変化に耐えることができません。
高山病ってご存知ですか?
2400メートル以上の高山へ登り、酸欠状態になることで人体に引き起こされる様々な症状のことを言います。
症状が酷いときは死に至ることもある危険なものです。
標高と人間の運動能力を見ると、体力自慢な人や若くて元気な人は
「急いで登れば余裕じゃないか」と思いハイペースに登ってしまうらしいです。
こういう人が高山病にかかりやすいと言われ、
「記念に~」という軽い気持ちで何も準備せずに登頂を目指す人が増えることで、
中にはそういう人がいるのではと心配されているのです。
これから富士山を観光しよう。登ろうと考えている皆さん。
ゴミを持ち帰るのはもちろん、登山する際は体調を万全に
しっかりと準備をして登ってください。
山岳救助隊の方々のお世話にならないようにしましょうね!
