東京ドーム二連戦の後ろの試合。
期待の大谷翔平が投げるので、気分は否が応にも昂なる。
さて、その大谷翔平。
序盤、内川聖一と長谷川勇也から二本のソロを浴びたが、打たれた以降は緩急に活路を求め押さえだした。あのチェンジアップ的効果の遅球は恐らくカーブだろう。多分、大野奨太の組み立てであろうが大きく前進した感じだ。スピードにおいては全球を把握していたわけではないが、140キロ台後半が多かったようだ。
そして勝ち越した後の6回の投球。
松田宣浩に前述の遅球を打たれた。松田は遅球が来るのが分かっていたかのように一拍空けて待ち受けていたから、もしかしたらバレていたのかもしれない。その前の球がとても威力があっただけにあの球を続けて欲しかった。
この日は噂されていた指名打者外しはなかったが、夢は広がる。
よいものを見せてもらった。
次に攻撃の方。
三回と五回に三本の本塁打が飛び出した。
中田翔の本塁打は低いライナーがそのまま左中間の深い所に飛込んだ。
陽岱鋼の右翼への当たりは最初から右へ決めていたかのよう。そしてミチェル・アブレイユであるがこれも打った瞬間だった。
何れも先発の新垣渚から打ったものだが、新垣の全盛期を知るものにとっては別の意味での寂しさを感じた。
更に続けると8回の勝ち越しの場面。
陽岱鋼が四球で出塁し二盗を決めた場面。栗山英樹監督は大胆にも大引啓次の打席途中でありながらマイカ・ホフパワーを代打として打席に送った。大引は得点圏打率が低すぎるので、これも止む無し、と思って観ていたら何とホフパワーの打球は本塁打となって左翼席に吸い込まれた。
昨日のブログで自分は彼のプレーを不誠実と書いただけに、これは素直にシャッポを脱ぐしかないだろう。
ホフパワーさん。
あの難しい場面でよくぞ打ってくれました。
ありがとうございました。
そして栗山監督の閃きというか大胆な起用には驚嘆するばかりだ。
この試合の結末は両軍の失策で決まる。
9回の二死三塁の場面は勝ちを確信しただけに、稲葉篤紀のミットから小さなボールがこぼれた瞬間は、呆然としてしまった。中島卓也はバックで素早く捕球して投げた迄はよかったが、送球が中途半端になった。守備要員であるだけに厳しい評価ともなろうが、同点の走者三塁の緊迫した場面であっただけに焦ってしまったのだろう。
そして、延長のあの場面。
こちらも新鋭の中村晃が慌ててしまったのだと思う。
よくは知らないが、彼の本職は一塁手なのか。小谷野栄一がホームインして沸き立つファイターズナインの横で膝をついていて、背中の60番が小さくみえた。
中島も中村も若いだけに、これを糧に明日からも頑張って欲しい。
最後になるが、この二試合を観た限りではファイターズの層の薄さが如実に現れていた気がする。試合はファイターズの連勝であったがホークスの方がズッと力感があった。
ブレペンでは矢貫俊之の進境に光は見えるが、あとはちょっと疲れてみえた。最後に投げる武田久の被打率は3割前後ではないか。それでも彼をなくしては近年のファイターズの栄光を語れないほどの貢献をしてもらっているから、何も言えない。
打つ方も、上位は他球団に対抗できるが下位が弱い。力量のある救援投手が出てくると簡単に追い込まれてしまう、それに代打にも人材がいない。
今年も含めた三年位が転機となりそうな気がした。
締めくくりに湿った話をしてしまったが、中田翔と陽岱鋼は球界を代表する選手に育とうとしている。それにこの日の観衆は二階席も解放して四万人を超えた。多分、大谷観たさに集まったのだとは思うが、こちらの明日は途轍もなく明るい。
二日間にわたり、久々に更新させてもらいましたが、最後迄お読み頂きまして感謝致します。
ありがとうございました。謝謝。
お仕舞い。
文中敬称略。
未校正につき、誤字脱字、乱文乱筆はお許しください。
昨日書いたホフパワーの記事が気になって更新したものの、支離滅裂な酷いブログになってしまった。
次回は書こうと思って気になっている、故尾崎行雄さんのことを書きたいです。
早起きしたものの、寝不足でふらふらな朝。
千葉の自宅にて、吉右衛門。
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ホークス8回戦(13.06.26)。最後はあっけない幕切れであった。
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