ウィンブルドン第1戦、14番コートに入った錦織は素晴らしいテニスを披露した。
マシュー・エブデン(オーストラリア)は昨年の全豪で2セットダウンから逆転した相手。
オーストラリア出身の芝巧者だが、
錦織は得意のリターンゲームがさえわたって危なげない。
錦織は世界ランキング11位なのに対して、
相手のエブデンは世界ランキング110位。
実力の差は歴然としていた。
第1セット、ダブルフォールト3本で転がり込んだ第3ゲームはさておき、
3−1からの第5ゲーム、バック、フォアのリターンエースを決め、
連続ブレークでペースをつかんだ。
「サーブが良かったのか大きいですね。
リターンにも余裕が出て、サービスゲームのリズムがつかめた」
エブデンは、サーブ力はあるがカウンターの威力に欠ける。
勝負の決まった第3セットの第8ゲームで一度だけサービスブレークを許したが、
ウイナー32本、レシーブポイントが46パーセントと錦織の独り舞台だった。
左ひざには痛みが残るものの、
引きずっていたわき腹の痛みが90パーセントまで回復したことが
サーブの安定につながっている。
最も、男子で世界ランキング11位の錦織圭(日清食品)が第12シードに入ったことは大きい。
錦織は4大大会で自身最高のシードとなり、
8強入りが懸かる4回戦で第1~第4シードと当たらない組み合わせとなる。
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