先日、日本代表が2014ＦＩＦＡワールドカップブラジル大会の出場を決め、日本中は歓喜に沸いた。 それほどまでに、人々を熱狂させるＦＩＦＡワールドカップとはどういったものなのか？また予選はどのように行われるか、まとめてみた。 そもそもＦＩＦＡワールドカップとは？ 国際サッカー連盟（FIFA）が主催する、ナショナルチーム（国または準ずる地域）によるサッカーの世界選手権大会である。 本大会は４年に一度開催される（夏季五輪の中間年）。 サッカー大会の最高峰と位置付けられており、オリンピックと並んで世界２大スポーツイベントといわれている。 テレビ視聴者数などを比較すると、オリンピックよりはるかにＦＩＦＡワールドカップのほうが人気があり、世界最大のスポーツイベントともいわれる。 賞金も莫大で、2010年の南アフリカＷ杯の賞金総額は４億２０００万ドル（約３６９億６０００万円）、優勝国は、３０００万ドル（約26億4000万円）、準優勝国には2400万ドル（約21億1200万円）、3位2000万ドル（約18億円）、4位1800万ドル（約16億円）、グループリーグ敗退国（17位〜32位）も、800万ドル（約7億円）を受け取れる。さらに、全出場チームには経費として100万ドル（約8837万円）ずつが支払われる。 つまり出場するだけで、約８億円支給され、更にはスポンサーなどが付きやすくなる、子供や社会にサッカーをアピールできるなど、メリットは大きい。 また、大会に出場する選手の各所属クラブに、総額約4000万ドル（約35億円）の補償金（怪我に対する保険金）が支払われる。各クラブには所属する選手1人につき、大会期間中1日1600ドル（約14万円）が支払われる。 所属クラブにとって、ありがたい制度である。 過去の優勝国は、 ５回 ブラジル ４回 イタリア ３回 ドイツ ２回 ウルグアイ、アルゼンチン １回 イングランド、フランス、スペイン 以上の8か国である。 現在ＦＩＦＡには209の国と地域が加盟しているが、わずか８か国しか優勝しておらず、強豪国として知られる、オランダ、ポルトガル、メキシコなど意外にも優勝経験がない。また、大陸別にみても南米と欧州しか優勝経験がない。 それほど優勝することは至難の業であり、国民の名誉である。 各大陸の２０１４年Ｗ杯ブラジル大会予選方法 2014FＩＦＡワールドカップブラジル大会の出場枠は32か国で、開催国のブラジルを除いた３１か国の枠を各大陸予選で争う。 欧州（１３枠） ※参加53チームを９グループに分けてホーム・アンド・アウエー方式で行う。各グループ首位の９チームが本大会出場権を獲得。また、各グループ２位のうち成績上位８チームは出場権を懸けてホーム＆アウェーのプレーオフ。 南米（４・５枠） ※開催国ブラジルを除く９チームがリーグ戦で対戦。上位４位までが出場権を獲得し、５位はアジア５位と大陸間プレーオフ。 アジア（４・５枠）１次予選 ２次予選 ３次予選 最終予選 プレーオフ ※参加４３チーム。３次予選突破の１０チームが５チームずつ２組に分かれてリーグ戦を行い、各組上位２チームがＷ杯に出場する予定。アジア５位は南米５位とプレーオフ。 北中米カリブ海（３・５枠） １次予選 ２次予選 ３次予選 最終予選 ※３５チームが参加し、６月にＦＩＦＡランク下位１０チームによるホーム＆アウェーの１次予選が開幕。勝ち上がった５チームを含む２４チームが２次予選で６ 組に分かれてリーグ戦を行い、１位のみが突破。メキシコや米国などシード国を加えた１２チームが３次予選で３組に分かれてリーグ戦を行い、各組２位までが ６チーム総当たりの最終予選に進出。上位３位までが出場権を獲得し、４位がオセアニア１位と大陸間プレーオフ。 アフリカ（５枠） １次予選 ２次予選 最終予選 ※５２チームが参加し、ＦＩＦＡランク下位２４チームがホーム＆アウェーで１次予選。勝ち上がった１２チームを含む４０チームが２次予選で１０組に分かれて リーグ戦を行い、１位のみが突破。最終予選で１０チームが抽選で５カードに分かれてそれぞれホーム＆アウェーを戦い、勝てば出場権。 オセアニア（０・５枠） １次予選 ２次予選 最終予選 ※１１チームが参加し、ＦＩＦＡランク下位４チームがリーグ戦で１次予選を争い、１位のみが突破。２次予選では８チームが２組に分かれてリーグ戦を行い、各組２位までが最終予選に進出。リーグ戦を勝ち上がった１位が北中米カリブ海４位と大陸間プレーオフ。 このようになっている。
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